親子関係やパートナーとの関係でトラウマを抱える女性のこころのケア

親への恨みを持ち続けるのは苦しい 手離す3つの方法 

 
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徳島市で女性のための心のケアをしています。身体やこころが縮こまっていたりしんどくなっている方がのびやかに生きられるようサポートしていきます。もっと詳しいプロフィールはこちら
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あんなこと言われた

あの時、こうしてほしかったのに、

してくれなかった・・

親への恨みは今もある

高齢化していく親を前にどうしようもないと思うものの

どうしても整理できない

そんな苦しい思いの手離し方をお伝えします。

親への恨みの正体とは? 

過干渉や無視、

言葉の暴力や身体的暴力、

葛藤が多く、温かい家庭ではなかった。

 

こんな親でなかったら、

自分はもっと幸せだった。

こんな自分にはならなかった。

もっと生きやすかった・・

 

順調な時にはそれほど気にならなくても、

何かがあると思ってしまう。

 

どことなく自分に自信がない。

それはわかるのだけど、

どうやって自信ってついていくの?

 

仕事で成功しても、みんなのおかげ。

自分の力じゃないことはわかっている

 

子どもを褒めてもらっても、

今だけかもしれない

うかうか喜んではいけない

 

なんてことを思ったりしていませんか?

 

親にもっと自分を大事にしてほしかった

もっと見てほしかった

きょうだいと比べないで私を見てほしかった

愛着を求める思いの裏返しが恨みだったりします。

 

どうして恨みになるのか?

愛着を求めても得られなかった。

または与えられる親ではなかったり、

状況が愛着関係を築くのを阻んでいた。

 

欲しいと思っても得られないため、

くれない相手を憎んだり、恨みを持っていきます。

白雪姫に出てくる悪い魔女がどんなに手に入れたくても

手に入らない美貌や若さを持つ白雪姫を

憎んで毒リンゴを作るのと同じ感覚です。

 

親への恨みを手離すために

(1)意識的に責任を親に転嫁する

恨みという炎が燃えるためには、

自責感と自罰感が薪になります。

 

そのため、親のせいでこうなったと

思うのをよしとします。

自責感なしに思うことにするのです。

その一つの方法が、ACという概念です。

 

つまり、現在の生きづらさは

機能不全な家庭で育ったのが原因である、

と一時的に棚上げします。

 

(2)何が起きていたかを語る 出来事に名前をつける

同じような思いをしている人達や

カウンセリングで

自分一人で持っているストーリーを語ります。

 

一人だけで抱えていた状態から

誰かと共有する状態に変化していきます。

 

語るのは難しいと言う場合は、

書いてみるのもいいと思います。

書かれたものは、自分の中にあるのではなく、

外にでたものになり、読み手の自分がいるので

アウトプットされたものになります。

 

何度も繰り返す中で、だんだんと

ストーリーがまとまっていきます。

 

父が母にDVをしていて、

私は今、苦しんでいる。

 

アルコール依存の父のせいで、

母と私は逃げ回っていた。

父は外ではいい人だと言われていたが、

私は家に帰るのが嫌だった。

 

父は家庭に全く興味を持たず、外に女性がいるようだった。

その反動か、母が私を支配し続けた。

など、人それぞれに、様々なストーリーがあります。

 

そのストーリーには、

私が悪いからこうなった、という自責感や

母を助けてあげられなかった、

という罪悪感が絡まっています。

 

それらに気づける土台を作っていきます。

すぐに気づけなくても大丈夫。

ゆっくりと寄り添っていくことが大事です。

寄り添うことで、しんどかった自分に許可をもらえる

ようになっていきます。

 

土台ができたら、

あの場面で子どもである私には

あれ以上のことはできなかった。

充分に頑張ってきた自分を労います。

 

労いの言葉がしっくり腑に落ちるように

なったら、こうしたいという思いが見えてくるかも

しれません。

 

(3)家族の中に味方はいないと思っていたクライアントのAさん

子どもの頃から友達関係が苦手で、

みんなと仲良くしたいのに

孤立することもありました。

 

父親は横暴で、反論することなどできません。

母はそんな父に逆らうこともせず、

父親から軽んじられても黙って従っています。

Aさんは、家庭の中に味方はいないと感じていました。

大学に入ると同時に家を出て、自分の家庭を持ちました。

 

DVのことを学ぶ機会があり、

被害を受けた女性の思いを知り、

サポートをする中で、

母と父の関係性について

理解が深まっていきました。

 

高齢になり孤立した父から連絡がありました。

Aさんはどうしようかと思いましたが、

話を聞くことにしました。

 

父の話を聞きましたが、

自分にできることはないと判断し、

父に加勢することや替わって問題解決することは

せず、聞くだけとなりました。

 

それでも父親からは感謝され、

家族とも話をするようになったといいます。

 

家族から疎外されていると

感じていたAさんでしたが、

このことがきっかけで家族の中に居場所を

見出すことができました。

 

(4)人との境界線(ボーダーライン) 自分の問題と相手の問題を分ける

Aさんはそれまでに、

人とのボーダーライン(境界線)に

ついて学んでいたことや、

ACの講座などを受けていたことが

役に立ったと言います。

 

親に対する恨みを持ち続けているのは苦しい。

恨みを持っていることが自分を侵食してくる

ような感じがあるかもしれません。

 

いつまでも親を恨んでいる自分はおかしいのではないか?

心が狭いのではないか? など自分を責めているのなら、

日常がどのようなことになっているのかを考えます。

 

例えば、親と同年代の人とやりとりすると、

低姿勢になるか、強硬な態度になるかのどちらかになってしまう。

断ることが苦手で、断った後も、これでよかったのか何度も考えてしまう。

などになっているのなら、カウンセリングで扱っていくことを

されたほうがよいかもしれません。

 

ボーダーライン(境界線)を引くということを

カウンセリングで取り組んでいきます。

 

親への恨みがあるということは、

DVや葛藤があったり、親御さんがご病気だったりで、

子どもとしての要望を叶えられない状況があった

ということ。

 

その状況を子どもとして生きるには、

大人や状況を優先させ、子どもである自分の

要望は感じないか、後回しにせざるを得なかった。

 

そんな中で長年生活していると、

これは誰の問題で、誰が解決しないといけない、

なんてことを考える機会はなく、

自分が悪いからこうなった、と思ってしまいがちです。

 

境界線って、家を建てる土地には境界というのが

あります。ここからここがAさんの土地でここからはBさんの

土地だというものです。

 

境界がないと、AさんとBさんで認識が違っていると

混乱が起きます。Aさんは家の2m向こうが境界と

思っているのに、BさんはAさんの土地はAさんの家の1mまで

だと思っていれば、問題が起きます。

 

境界に塀や門を築いておくとわかりやすくなります。

人間関係も同じで、人との間に塀を作ります。

 

相手によって塀の高さや材質は変わっていきます。

親しい人には塀は低く、向こうが見えないような塀ではなくて、

生垣だったりします。距離を置きたい人には、塀は高く、

コンクリートで作るような感じです。

 

塀には、門をつけておくと、行き来がしやすいですし、

カメラで訪問者を見ることや、中に入れずに断ることも

できるので、便利です。

 

塀は四方にありますか? 前面だけ頑丈な塀があるけど、

後ろはガラガラだった、なんてこともよくあります。

 

怖いからと、四方を塀にしてしまうと、

外からの情報が遮断され

かえって危険になることがあります。

 

外との接点である門をつけるのも大事です。

 

これを人間関係にもあてはめていきます。

相手によってどういう塀や門にするのか。

 

どうしても関りたくない人には、

昔のお城のように塀で囲って水の堀を作るのも

いいと思います。

 

これらができるようになったら、

分けることを自分に許可をして、

誰の問題なのかを分けていきます。

 

境界線が意識的に作れるようになったら、

分けるのはできたようなものかもしれません。

 

機能完全な家庭はありません。

どんなにいい親であっても、子どもからすると

一時、悪い親だと思うことはあるでしょう。

 

一方で楽しかったことや良いことも思い出すかもしれません。

良いことは何もなかったという場合もあると思います。

それでも、ここまで生き延びてきた自分に寄り添っていきましょう。

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