親子関係やパートナーとの関係でトラウマを抱える女性のこころのケア

人と比べるのは悪いこと? 比べない自分になるための5つのヒント

 
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ママ友と比べてイライラ

同僚を見て、不安になる

 

どうしても人と比べて、

落ち込んでしまう。

 

そんな時の対応法をお伝えしますね。

1.どうして比べてしまうのか?

比べないようにしよう、と思っても、

いつのまにか比べてしまっている。

 

その後、あの人に比べて自分はだめだと思う・・

この人よりはいいかな、と思って安心することもある。

だけど、すぐにまた別のものを見てダメだと思う。

 

例えば、サバンナでインパラがライオンに追いかけられた時、

ライオンと自分の距離、逃げ込めそうな草むらや林、

飛びうつれば追ってこない崖、仲間の位置などを瞬間瞬間で見定めています。

そうして、より安全な場所へと移動し、逃げ切っていきます。

 

人間も危機的な状況では同じようなことをします。

 

ですが、危機ではない時、人は社会的な生き物なので、社会の中での自分の位置、

を確認するために比べている、といえるのではないでしょうか。

 

おそらく、無人島に一人でいるなら、比べないでしょう。

でも、二人いたら比べてしまうかもしれませんね。

 

2.比べた後に起きているのはどんなことですか?

 

比べて落ち込んで、眠れなくて朝起きられずさらに自分はダメだと

思って、仕事にいけなくなる。

あるいはイライラして食べすぎてしまったり、

買い物をしすぎてしまうこともあるかもしれません。

 

誰かにいうとすっきりするけど、また同じことを繰り返してしまう。

話しても思うように聞いてもらえない時にはもやっとして、

言うのじゃなかったとさらに落ち込んでしまう

なんてこともあったりするかもしれないです。

 

3.比べる前にはどんなことが起きていますか?

いつも比べてしまう、と思われているかもしれませんが、

比べようとするその一瞬前は何がありましたか?

 

応用行動分析では次のようなことを考えます。

A 先行条件 → B 行動 → C 結果条件

 

BとCには法則があり、Bが継続して起こる時には、

Cの結果条件がBの行動を強化していると考えられます。

 

比べるというのが、ここで言うB行動だとしたら、

落ち込むという結果がさらに比べるというB行動を増やしていると

言えるのです。

 

その際に、きっかけとなる出来事はどんなことだったのかを

考えてみるのは役に立ちます。

 

何が『比べる』という行動の手前にあったのか、

どういうきっかけで、『比べる』という行動にうつっているのか。

 

例えば、自分で大丈夫かな? とちょっと不安になったとか、

あるいは、職場で浮いていないかなと心配になった 

または、保育園の先生の言葉が気になったなど。

 

それがわかれば、きっかけが起きた時に

取れる別の行動を考えることもできます。

不安になったのなら、大丈夫と言ってみるとか、

職場なら、浮いていても仕事ができていたらOKと考えてみる

保育士さんの言葉が気になったらすぐに聞いてみるなどもできるかもしれません。

 

または、今自分は不安になっているのだなと

ただ気づいてみるということもできますよ。

 

4.比べている自分に寄り添ってみる

人と比べて、ダメだ、できていないと思う。

あの人よりはましだと考える。

以前の自分はもっとできたのに・・

 

考えがぐるぐる回っている状態の自分に、

今の自分が近づいてみるとどうでしょう?

近寄るなんて嫌だ、無理、と思われるかもしれません。

それも自然なことですよね。

 

無理しなくて大丈夫。

 

近寄れそうなら、やってみる。

何かをしようとしないで、ただ寄り添ってみます。

 

そうすると、見えてくることがあるかもしれません。

 

例えば、ぐるぐるして苦しい。

苦しくて可哀そう、という感情がでてくるかもしれません。

ダメだと自分を痛めつけている部分があることに気づくかもしれません。

行動するのが怖い。めんどくさい。

やりたくない、でもやらないといけないという葛藤している部分が

見えてくるかもしれません。

 

 

5.比べたあとで落ち込んだ時

あえてダメ出しをし続ける、というやり方もあります。

 

意識的にやってみます。

どんどん、ダメ出しをしていくのです。

やってみると、意外に止まります。

自分へのダメ出しって、たくさんあるというより、

2つか3つにまとまっていたりします。

 

・・ダメ系

頑張らないとダメとか、

頑張っていない自分はダメなどと思う

もっとうまくやらないとダメとか

うまくやれない自分はダメと言ってしまう

 

・・・のに系

前はもっとできたのに

以前の自分は頑張っていたのに、キラキラしていたのにとか、

もうちょっと○○ならよかったのに など。

 

似たものに、・・たら系もあります。

・・たらは、方向が他者や周りや環境、過去の自分の選択だったりします。

お母さんがもっと優しかったら。

お父さんが暴力を振るわなかったら。

転校しなかったら。

もっと良い学校に進んでいたら、など。

 

これらはどこから来るのでしょうか?

“ダメ”も“たら”も“のに”も

今まで親に言われてきたことや周りの人の言葉を

取り込んで、いつの間にか自分の中に入ってきたものかもしれないですね。

 

6.比べる、をとことんやってみるのはどうだろう?

AとBを比べる どっちが良いか、あるいは上か下か。

AとCでは? BとCでは? 何をもって上とするのか。

自分の中の判断の基準が見えてくるかも?

 

それが矛盾なく並べられたらいいけれど、

相反するものが出たら、どう考える?

 

とやっていくと、どんどん細かくなっていかないだろうか。

あるいは拡がっていくのではないだろうか。

 

例えば、職場のAさんと自分を比べると、

Aさんは仕事もできて、人あたりもいい。

今度のプロジェクトも任されることになった。

それに比べて私は、もう10年仕事をしているのに、

部下もいない。なんてダメなんだろう、とぐるぐる思考が周る時、

Aさんはすごい、自分はダメ になっています。

 

AさんとBさんを比べるとどう?

Bさんと自分を比べると?

Aさんは毎日残業、時には休日出勤もしているよう

自分もやりたい? 

時々残業はいいけど、そこまで仕事中心は嫌だと

なるかもしれません。

 

7.比べるのは、観察することかも?

比べるためには相手を見ないとできませんよね。

相手は、案外完ぺきではないかもしれない。

 

一つは良いけど、全体としてみた時にはどうだろう?

 

自分が比べたいのは、部分なのか、全体なのか?

 

比べることの達人になってみるのもいいと思います。

違うというのはわかるけど、どこが違うのか、どちらを自分が良いと

思っているのか。その根拠は? など考えていくのもありです。

 

どうしても比べてしまうというのは、“比べる”という資質が

あるのだと思います。

それを伸ばしていくのはどうでしょうか。

 

8.観察から得たものを活かす

比べた相手を自分が良いと思っているなら、

その部分を真似てみるのはどうでしょうか。

 

凄いなと思ったなら、それを自分にできそうなことに

細分化したり、最大化したりして、取り入れられる形にして

みます。

 

やってみてどうかをモニターしながら進めてみて、あまり良くなければ

辞めてみるのも大事です。

実験だと思って取り組んでみるのはどうでしょう?

 

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