親子関係やパートナーとの関係でトラウマを抱える女性のこころのケア

子どものガチャの要求にダメが言えない。まずいと思うけど・・。考えるポイントと対処法

 
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徳島市で女性のための心のケアをしています。身体やこころが縮こまっていたりしんどくなっている方がのびやかに生きられるようサポートしていきます。もっと詳しいプロフィールはこちら
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ガチャをしないとゲームで進めない

お金を入れてと子どもに言われる。

この前もしたでしょ? と言っても、

あれはもう終わった。

今度のガチャはまた別のやつ

早くしないと自分だけ置いていかれる。

ガチャがしたいと何度も言われて、

しぶしぶ入金。

このままではいけないよね?

と思うけど、どうしたらいいのだろう・・

考えるポイントと対処法をお伝えします。

 

ガチャを止めたい理由は?

なんとなく、良くないような気がする。

お金ばかり使うのは心配。

そうですよね。

 

でもガチャにはそれ以上の危険性もあるのです。

  • ガチャの本質はギャンブルと同等の刺激がある
  • スマホゲームには「終わりがない」という特性がある

 

この2つは国立病院機構久里浜医療センター樋口進先生が

ゲーム依存の調査研究や臨床結果から言われています。

 

ガチャはお金の問題もあるけど、

依存につながることでもあるのです。

 

ゲームは、ガチャをしないとなかなか先に進めなかったり、

どうしても欲しいアイテムはガチャの中にしかない

という仕組みになっていたりします。

 

同時にガチャをしてもどれがでてくるかはわからない、

まさにギャンブル性が高いわけです。

自分の狙っているものがでれば、ヤッター、ついてる。

やっぱり自分は、持ってる、と思ったりするかもしれません。

 

それだけに、どうしてもガチャを回したくなる。

スマホゲームは、いつでも、どこでもスマホがあればできます。

 

加えて、スマホゲームはバージョンアップがあったり、

ストーリーが追加されたり、

と終わりがありません。

 

そこに危険性があると言えます。

また、子どもの脳は発達途上であり、

欲求や好奇心の辺縁系と理性をつかさどる前頭前野のバランスが

辺縁系に傾きやすいのです。

 

要するに、ゲームに依存すると、
もっとやりたいという欲求が止まられなくなる、

ということです。

 

経験の少なさから、このままゲームばかりしていると

まずいことになるといった結果の見積もりが

甘くなってしまうことも、依存への危険性が高いです。

 

幼児期は、スマホ渡せば、知育アプリや動画を

見ているから、その間に用事ができたり、

電車移動や静かにしてほしい所で役にたってきた。

とても便利なツールです。

 

子どもたちのインターネットの平均利用時間

小学生 97.3分  2時間以上使う 33.4%

中学生 148.7分  2時間以上使う 56.7%

高校生 213.8分  2時間以上使う 74.2%

*平成29年度 内閣府 青少年のインターネット利用環境調査

年々利用時間が増えているという結果です。

 

スマホの使い方をどうしていくか、

は緊急の課題となっています。

 

とりわけ、ゲームをどう扱うかを子どもと話しておくことが大事だったりします。

1日に何時間にするのか? 

ガチャにお金を使っていいのか?

使えるお金は月にいくらにするのか?

お小遣いから出すのか、上限額を決めるのか?

など、約束を決めます。

決めたら守る、お互いにということが大切になります。

 

それができないのよ。どうしたらいい?

そうですよね。

順番に説明していきます。

 

子どもに嫌われたくない? 

何度も言われると、

「今度だけよ」などと、

許してしまっていませんか?

 

確かに、「いいよ」って言うまで、

買って買ってと言われたら、

一刻も早くこの状況から逃れたい

と思いますよね。

 

子どもといつも仲良くいたい。

ここで、突っぱねても、夫や祖父が買うから同じ、

なんて自分に言い訳していませんか?

 

子どもと仲良くすることが優先なのか、

ゲーム依存にならないことを

一番の目的とするのかを決めましょう。

 

どっちも、と思うかもしれませんが、

この段階では、まずは順番を決めましょう。

 

子どものガチャの要求にダメと言うには

ガチャがしたいからお金を入れてと

言って来たらどうしますか?

「えー、また? もう今月の分は終わったでしょ?」

というと、子どもが、どうしても必要、今回だけなんとか

と言います。それも何度もしつこく。

 

イライラしてきて、

「何度いったらわかるの?」「いいかげんにして」

と言ってしまう。すると、子どもはさらに怒り出す。

売り言葉に買い言葉で言いたくないことも言ってしまう。

 

あなたは落ち込んで、1回だけいいよと言ってしまうかもしれません。

 

あるいは、「来月の分を今使うから、いいでしょ」と

言ってくる。

「それはなしだよ」と言っても、

「いいじゃん、いいじゃん。来月は使わないんだから。」と言う。

 

しつこく言ってきても、いろんな提案をしてきても、

断る時には、Noを伝える言葉、例えば、「ガチャにお金はださない」

と落ち着いた声で静かにその都度、繰り返します。

理由を説明したり、納得させようとしないで、

ただ、あなたの決定だけを伝えます。

 

静かに何度もいう事で、あなたの決定が覆らないことを

知っていくことになり、

子どもは、あなたの決定を受け入れるしかなくなります。

 

どんな大人に育てたいですか?

あなたは、子どもにどんな大人になってほしいと思っていますか?

自律した大人?

楽しい人?

自分のやりたいことはするけど、責任を引き受けない大人?

ほどほどに楽しみ、嫌なこともそれなりにこなしていく人?

人間関係をあまり作らず、自分の世界だけで生きている人?

 

子育ては、大人育てだとも言えます。

なってほしい大人に育てていくと考えたら、

どんな感じがしますか?

 

今は小さすぎてわからないと思うかもしれません。

でも、子どものままの人はいません。

いずれは大人になります。

 

遠い目標を見ながら、近いところを見ると、

少し距離がとれたり、余裕ができたりします。

子育ては、早く早くと思うのに、

過ぎたらあっという間だったりします。

 

何が最適解なのかわからない

子育て情報、たくさんあります。

ネットにも、いろいろあって、

親子の会話を大切にというものがあったかと思えば、

いやいや話より一緒に何かをしたほうがよい

というのもある。

 

子ども部屋を与えたほうがよいという意見と、

リビングで勉強をさせるほうがよいというもの

どっちが正解?

 

どれをすれば、子どもにいいの?

もっと言えば、私が楽になるの?

 

一つを選ぶと他は捨てないといけない。

 

選択することが苦手だったりしませんか?

選ぶ時には、選ぶことで損をしたくないという思いが

強く関わっています。

 

損をしない選択肢はどれ?

と考えてしまい、

損をするぐらいなら、選ばないほうが良い。

となったりします。

 

損をしたくないからこの選択肢にしたのかを

検討してみるのもいいと思います。

 

こんな大人になってほしいというところから考えて、

今やっておいた方がよいと思えることを実行する。

 

例えば、自律した大人になることを目標にするのなら、

ゲームをしたいけど、そればかりになると

生活ができなくなると考えて行動を選ぶ大人になるよう

子どもの今、考えて行動することを学ぶサポートを

するのはどうでしょうか?

 

選ぶということをたくさん経験する。

今日の洋服は赤色にするのか、青色にするのか。

目玉焼きにソースをかけるのかおしょうゆをかけるのか?

小さな選択をして、その結果を引き受ける、

そして次の行動を考えるということを繰り返していきます。

 

ゲームを与えるかどうかも、家庭によって考え方はいろいろだと思います。

電磁波の影響を考える人もいるでしょうし、

ゲームよりも身体を使って遊ぶことをしてほしいと

考える家庭もあるでしょう。

 

友達関係のこともあるから、ゲームはいいけど、

時間を決めるというお家もあるでしょう。

 

一つ一つが選択になってきます。

 

悪い親になりたくない?

自分の親のようにはなりたくない。

いい親でありたい。

子どもに負担をかけたくない。

 

子どもとの関係を考える時、

自分と親との関係が反映されているかもしれません。

 

親がどんなに気を配っていても、

受け取るのは子どもです。

子どもがどのように感じるかは、

コントロールできません。

 

よい親ではなくて

ほどほどの親を目指しませんか?

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