親子関係やパートナーとの関係でトラウマを抱える女性のこころのケア

夫とのお出かけを苦痛に感じたら、その関係、DVに入っているかも? 早めの対処で悪化を防ぐ方法

 
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徳島市で女性のための心のケアをしています。身体やこころが縮こまっていたりしんどくなっている方がのびやかに生きられるようサポートしていきます。もっと詳しいプロフィールはこちら
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お盆休み、急に出かけようって夫が言う。

「疲れているのにいいの?」 

と、やんわり断りを入れるが伝わらない。

 

出かけても楽しくないし、

何か起きないかと、ドギマギする。

子どものフォローも必要になるし・・

家でいるほうがずっと楽なのに。

 

関係をフラットにするための、早めの対処法をお伝えします。

 

言いたいけど、言えないと思っているなら上下関係になっているかも?

車が割り込んできた

確かに、ちょっと失礼だけど、

そこまで怒らなくていい。

 

前の車がのろのろ運転だけど、

そんなにののしらなくていい。

と思うけど、言えない。

 

言うと矛先が私に来る。

そこから雰囲気が悪くなる。

出かけても楽しくない。

 

レストランで注文するメニューは決まっている

高いものは頼めない

でも外食は月に1度は行く。

 

夫に話すときには気を遣う。

何を言っていいのか、言ってはいけないのか、

取捨選択しないとたちまち雰囲気が悪くなる。

 

それって、夫との関係が上下関係になっている

かもしれません。

 

上にいる人に、下の人が顔色を窺い、

発言した後も、上の人がどんな様子かを見る。

上にいる人に言われたら、

その通りに動くしかない。

多少の文句は皮肉はいったとしても・・

 

わかりやすいのは、会社の上司と部下や、

学校での先生と生徒が、上下関係です。

 

上下関係で上に立つ人が下の人を

尊重しないと、容易にハラスメントが起こります。

 

家族にリーダーシップは必要?

会社の上司はリーダーシップを発揮します。

リーダーシップには、PM理論というのがあります。

 

PM理論ではリーダーシップに2つの機能があると言います。

〇目標達成機能(Performance・P機能)

集団目標を達成するための計画を立案し、メンバーに指示・命令を行う。 

〇集団維持機能(Maintenance機能・M機能)

集団自体のまとまりを維持・強化する、メンバーを理解し、友好的な雰囲気を作り出す。

これを組み合わせた4つのタイプがあります。

PM型 目標達成を強調しながら、人間関係にも気を配る

pM型 目標達成よりも集団内の人間関係を優先させる

Pm型 目標達成に重きを置き、人間関係にはあまり配慮しない

pm型 目標達成にも人間関係の調整にも消極的

 

最初の家族だと、お父さんはPm型リーダー

ということになりますが、

家族の目標はお出かけなのでしょうか?

 

家族の目標は、一緒にいてくつろげる、だったり、

安全基地であって、同じ出来事を共有しながら、

時間を過ごすことだと思います。

 

先ほどの家族はリーダーシップというより、

お父さんが家族をコントロールしている

状態になっているように思います。

 

テレビ番組でMCが場をコントロールする、

なんて言いますよね。

コントロールって誰かの思うように進んでいく

ことだと思います。

 

発表会やプレゼンテーションなら

シナリオがあって、その通りに進んでいくでしょう。

 

家族にはシナリオはないのがいいと思います。

家に帰るとお父さんがお酒を飲んで、2時間後に

怒鳴り始めて、寝るまで暴れるという見えないシナリオがあるのだとしたら、

治療や介入の必要な状態だと思います。

 

今からでも遅くない、関係性をフラットにしよう

たしかに、ちょっと勇気と労力がかかるけど、

この先の時間を考えるとどうでしょう?

 

ずっと上下関係が続いていき、

言いたいことも言えない、

やりたいことも夫に反対されたらできない。

なんてことになってしまう危険性が高いです。

 

子どもの進路や育て方についても

夫に従うしかないというような

ことになるかもしれません。

 

ここでフラットにしておくと、

もっと楽に、あなたらしく生活していけるでしょう。

 

フラットってどうやるの?

小さい抵抗をしていきます。

夫のいいなりにならないよって

反論するのではなくて、

影響力をカットします。

 

例えば、夫が不機嫌になると、

機嫌がよくなるような話題をふったり、

夫の好きな料理を作ったりしていたのなら、

それらをしないで、別室に行きます。

 

これは、夫の不機嫌の影響を受けません、

という意思表示でもありますが、

夫の不機嫌という感情は夫のものなので、

自分で処理するように差し戻すという

意味もあります。

 

そんなことをしたら、

どうなるかわからない。

と思われるかもしれません。

 

夫は大人で、仕事もしている人なら、

なんとかするのではないでしょうか?

会社では、不機嫌になって怒鳴ったりしない

のではないでしょうか?

 

それが、お家では許されるというのは

おかしいと思いませんか?

 

お家だったら、不機嫌になって

あなたに責任転嫁をしてよいなんて、

どう思われますか?

 

変えていくのは、多少の覚悟や

言い方、などのスキルがあったほうが

やりやすいです。

 

部屋を出ていくときに、これみよがしの態度をしたり、

出た後で、文句をぶつぶつ言うのではなく、

自分一人で楽しめること、例えば、好きな動画をみるとか、

本を読むなどをします。

 

実際にはイライラしたり、何か言ってくるのでは

と不安で、楽しめなかったとしても、

別の部屋で過ごします。

 

夫が何かを言ってきても、

「不機嫌なあなたと一緒にいるのは嫌だから、

ここにいるわ」と静かにいいます。

言えなくても、反撃はしないと頭に入れておきます。

 

しばらくして、夫の機嫌が直っているのなら、

何気ない会話をします。

 

さっきのことを蒸し返したり、

いっつもで始まる言葉や、

今までのことを掘り返して反論しないようにします。

 

この機会、とばかりにやりたくなる

お気持ちはあるかもしれませんが、

関係をフラットにするのが目的です。

夫をやりこめて、ちょっとスッキリという

ことが目的ではないことを再確認しましょう。

 

しばらくしても、夫が不機嫌なままなら、

「もう今日は寝るわね。また、明日」と

言って寝てしまうのも一つの方法です。

 

不機嫌の責任は引き受けない。

夫に対処してもらいます。

 

これらは、ざっくり言うと、アサーティブに

対応するということです。

対人関係は次の3つの型があります。

受け身型-たとえ嫌なことでも、仕方ないと引き受けるが嫌だと思う気持ちは残っている。

    例・みなさんお忙しいなら仕方ないですけど・・

攻撃型-相手を攻撃して切り抜ける。

例・どうして私がやらないといけないの? 〇〇さんがやったらいいんじゃない?

アサーティブ 自分も相手も大事にしながら主張する。

    例・やらないといけないのはわかりますが、負担が大きいと思います。

みんなで分担するのはどうですか?

 

いくらアサーティブに話しかけても、暴言が帰ってきたりする場合もあります。

CRAFTという依存症やひきこもりの方の

家族が当事者に話しかける時のやり方が

参考になるかもしれません。

 

もう一つは、夫との関係を直接的に大きく変えるやり方です。

夫との別居を提案するということです。

 

そんなの、無理。

子どものこともあるし、

仕事だって・・

 

そうですよね。

難しいなら、少しの間離れる

ということを考えます。

 

数日、あなたと子どもだけで、出かけるとか、

実家に行くなど。

 

ストライキをうって、

交渉するカードを手に入れるという感じです。

 

話ができて、約束事が決まったらいいですが、

そうでなければ、本格的に別居を考えることもできます。

上下関係が長い期間、固定されている場合は、

話あいというのが難しいかもしれません。

 

そのような場合は、カウンセラーや弁護士に

相談することをお勧めします。

自分一人でしようとしないことが大事です。

 

しんどい思いの私が変える労力を払うなんて、めんどくさい

そうかもしれません。

 

夫が変わってくれたら、

何もしなくていい。

 

でも、あなたの対応次第で

関係は変わるかもしれません。

やってみる価値はあるのでは?

 

一人だと考えにくい場合は、

カウンセリングで相談しながら、

やってみることもできますよ。

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