親子関係やパートナーとの関係でトラウマを抱える女性のこころのケア

愛着障害をカウンセリングで回復 

 
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大谷 あおい
徳島市で女性のための心のケアをしています。身体やこころが縮こまっていたりしんどくなっている方がのびやかに生きられるようサポートしていきます。もっと詳しいプロフィールはこちら
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なぜ、愛着障害だと子どもを愛せないのか?

子どものことが愛せない。大事にしたいと思っているのに、イラっとするときつく言ってしまう。言うことをきいてくれないと反射的に怒ってしまう。

自分の怒りを含んだ嫌な声にはっとする時もあるけど、やめられない。子どもが寝た後には、自己嫌悪に陥る。子どもの頃、しんどかったからそんな思いはさせたくないと思っているのに・・。
 
どうして、こどもが言うことをきかないと反射的に怒ってしまうのか? 朝の、忙しい時に限ってぐずりだす。雨だからいつもより早くでないと仕事に間に合わないと焦っている時、嫌な気分で起きた朝、なんでもない時もそう。それまではいい気分でいたのに、言うことをきかないことをきっかけに、台無し!となる時も・・
 
 それまではうまく言っていたのに、ちょっとしたことでひっかかり、そうすると何をやってダメ。子どもは機嫌を悪くして、いやいやな気分が丸見えで、対応している自分もイライラ倍増、ループが繋がって、双方爆発、なんてことに。
 
 

脳科学からみる愛着とは?

ダニエル・J・シーゲル先生は、子どもの脳は発達途上だから、うまく対応できないのだと言います。脳を家に例えて説明しています。脳は建設途中の2階建になっていて、1階部分が扁桃体という感情等を司る脳である。2階部分が考えたり判断したりという新皮質の部分、前頭葉の部分だとすると、2階を機能させようと思っても、1階部分が火事になっていると、そんなどころじゃないですよね。早く火事を消さないとお家が燃えてしまう~。

だから、そんな時はまず1階部分にすばやく大人がアクセスして火事を消すこと、つまり感情にアクセスし、つながりを取り戻します。その上で、2階部分と連絡を取って考えられるように説明したり、かみ砕いて話したりすることが大事だと言っています。

よくある風景を愛着から見ると?

だけど、そんなことが急いでいる朝の時間にできる?少し思い出してもらいたいのですが、急いでいる時に、急に子どもが「この服嫌だ」とか「このごはん食べない」といいだしたら、ちょっとはなだめたり、機嫌をとったりする。

けれど、時間がなくてイライラしているものだから、怖い声や大きい声で、「いい加減にしなさい!」「早くしてって言ってるでしょ」「なんでわかんないの?」ついと言ってしまう。

すると子どもが泣きだし、あるいは無理に車に乗せて、車中でパンやおにぎりを食べさせる、なんてことになったり。それにも結構な時間がかかっていたりしませんか?急いでおにぎり作ったり、コンビニに寄ったりすることにも時間とられていたりします。しかも、わりあい多くの頻度で起きていませんか?

その時間に、すばやく子どもの感情にアクセスして、2階部分を機能させるようにすることにあてたら、親も子も毎日が過ごしやすくなるように思います。

どうやって? シーゲル先生のご著書にいろいろ実例が載っているのですが、書いてあるようにはいかない、それが現実だったりします。諍い場面や、緊急事態でない時に、子どもとの関係をよりよくしておくことも大事だったりします。つまりそれらに支えられて、緊急事態のアクセスが機能していくことにもなるのです。日々の積み重ねがいざという時に力を発揮するというわけです。

愛着を育てるには?

子どもと遊ぶってどうするの? 一人で遊ぶ子どもを傍らで見ている、スマホを見ながら時々声をかけているということもあるかと思います。それもありなのですが、時には子どもと一緒に遊んでみてください。でも、一緒に遊ぶってどうするの?声はかけてるけど・・。
 
一緒に遊ぶことが苦手、やったことないという場合には、子どもと大人の絆を強める「CARE」プログラムというのがあります。どのように子どもを見て、そして声かけをして、楽しい時間を子どもと共に過ごすためのサポートをするものです。カウンセリングオフィスフラミンゴでは、CAREを取り入れたカウンセリングを行うこともできます。

 あるいは、子どもとの時間は喜びなんだけど、苦痛でもあるという場合、もしかしたらご自身の愛着の問題が関係しているかもしれません。

愛着とは?

赤ちゃんは、養育者(お母さんのことが多いので便宜上お母さんと言わせてもらいます)からお乳やミルクをもらったり抱っこしてもらったり、清潔にしてもらって生活しています。

そのために泣くというコミュニケーション手段を持っています。

泣くことで、お母さんが、お腹すいたの? おしっこかな? 抱っこ? などと話しかけられながら世話をされ、安心して眠りにつきます。少し大きくなると、いつも来てくれるお母さんを目で追ったり、「アーアー」と声をだしたりするようになります。それでさらにお母さんは話しかけたり、赤ちゃんの要求がわかるようになって、二人の間がスムーズに行くようになります。

ところが、赤ちゃんが泣いてもお母さんが来てくれない。用事をしていて、ちょっと待って、ということはよくあって「ごめんね、待ったね」と言いながら来てくれてあやしてくれるのならいいのです。

ですが、どんなに泣いても来てくれないと、赤ちゃんは大きな声を出したり、暴れたりするけれど、やがて求めるのをあきらめてしまいます。または、来てくれても怒ってしまうなどの反応をするようになったりします。そのことがお母さんとの関係構築に影響を及ぼす場合があります。

母との関係が不安定だと、ここにいて良いという感じがもてず、安全や安心を感じることが十分にできません。そのような状態では、外に向かっていく力が弱くなったり、自信があやふやになったりすることがあります。人生早期の最初の関係が安心したものでない場合、その後の人間関係を安心できると感じられなくなったりします。

お母さんに色々な事情がある場合も多いので、お母さん以外の人が赤ちゃんのお世話を同じようにできたらいいのですが、そもそも事情を作り出している人そのものである場合もあります。お母さんがしようと思ったわけではないけれど、そうなってしまうこともあります。

Aさんの場合

クライアントのAさん、長女さんのことで相談に来られました。どうしても長女とうまくいかない。長女から反発されて反射的に怒ってしまう。甘えたいのだろうとは思うのだが、こちらが出した手を取らないばかりか、はらいのけてさらに駄々をこねる。

どうしたらいいのかわからず、しばらく放置する時もある。その間に自分が落ち着いて、長女に関わるとなんとかなる時もあるが、長女は泣きながら寝てしまっている時もあって、悲しくなる時もあると言われます。
 

セッションが進んでいくと、クライアントさんは、家族と出かけた先で母から冷たい言葉を投げかけられたことが思い出され、つらかったしんどかったけど、そのことを考えないようにしていたことが語られます。

愛着の回復とは

その時の自分に寄り添ってもらうよう声をかけます。やがて、身体のどのあたりがしんどいかなどにも気づかれ、そこに寄り添い、愛着を回復することをしていきます。

愛着を回復すると、自分や他の人との関係も変わっていきます。自分には愛情が少ないのではないかと思っていたけれど、そうではなかった。

自信がなくてわかりくい表し方をしていただけだったとか、拒否されたらという思いが背後にあって拒否されてもダメージが少なくすむような出し方をしていたなど、自分のありように気づかれ、どうしたいのかを考えたり、自分のやりたいことを実現できるようになったりしていかれます。
 
親からもらえなかったから、ダメだというわけではありません。もしかしたら、親御さんにもできない事情があったのかもしれません。だから許そうといいたいのではなく、それらによって不自由にされている自分を緩めていくこともできることを一緒にやっていきたいと考えています。

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