親子関係やパートナーとの関係でトラウマを抱える女性のこころのケア

不安で動けない、でもイライラする その理由と対処法 

 
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徳島市で女性のための心のケアをしています。身体やこころが縮こまっていたりしんどくなっている方がのびやかに生きられるようサポートしていきます。もっと詳しいプロフィールはこちら
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やらないといけないのだけど、

どれからしたらいいかわからない

 

でもやらないといけなくて

イラっとする時もある

 

無理にやろうとすると、

パニックが起きそう

 

なんてこと、ありませんか?

 

その理由と対応法をお伝えします。

 

不安を感じさせないために、パニックやイライラはでてくる

状況をなんとかコントロールしようとして

イライラしたりパニックになったりします。

 

誰しも不安を持っているのは不快なので

持ちたくないのです。

 

そのため、不安をパニックという行動に変換したり、

イライラという感情にして、不安から逃れたりします。

 

不安でいるより、イライラがましなのです。

イライラの方が嫌だと思う人もいるでしょう。

そういう場合はイライラを心配に変えて、

いろいろなものを心配し続けるという状態にするかもしれません。

 

霧の中にいるようなイメージがあるなら、トラウマの影響かも

感じることが危険であると身体とこころが

判断して、感じないようにしていたり、

自分だけど、中に自分がいないような、

ちょっとだけ外にいるような感じになっている

かもしれません。

 

嬉しいことや楽しいことも活き活きと感じない

苦しさもそれほど強くはないけど、

霧のような不安がいつも漂っていて、

途方に暮れているような感じがする場合もあります。

 

トラウマの後にでる、「動けなくなる状態」に

なっているかもしれません。

 

日常生活はできていても、情動的に固まっている状態

といえるかもしれません。

 

その状態でいることが、トラウマからの恐怖や無力感や恥などから

距離を取るために必要なことになっているのだと思います。

 

決められなくて困っていたり、感情を感じられなくて

つらいなど生活に支障がでているのなら、トラウマ回復に

取り組まれた方がいいと思います。

 

トラウマには、暴言や暴力、虐待やきょうだい間の不平等、

いじめ、震災や事故に加え、医療措置によるものもあります。

大人になった今なら、必要な措置だとわかるけど、

子どもの時にはわからなくて、ただひたすら怖くて暴れて、

抑えられてとかもトラウマになります。

 

信頼できるセラピストと一緒に少しずつされてくださいね。

 

自分との距離が取れると不安はなくなる

以前、300人の前で話をするよう言われました。

まず、数にビビります。

対象は学校の管理職の方。

完全アウェイという場にもドキドキしてきます。

 

引き受けたものの、どうしよう?

聞いてくれるのだろうか?

冷や汗たらたらでしどろもどろしながら

壇上にいる自分のイメージが浮かびます。

 

考えるとお腹がキュッとなるような日々が続きました。

ある時、うまく話すことなんてできないと

思ったら、というか開き直れたら、

伝えたいことが見えてきました。

 

うまく話さなければいけない、失敗したくないという思考や

失敗して恥ずかしい思いをしたくないという思いが

あるから不安になっていたのでした。

見栄やよく見られたいという思いが不安を

呼び込んでいました。

 

よく見られたいと思っている自分と、

私との間に距離が取れると

何をしたいかが見えてきて、

伝えるためにどうするか? を

考えられるようになりました。

 

不安の効能 

不安があると、いろいろなことを調べて情報を集め、

準備をしたり、対応を練ったりします。

 

不安がなくてなんの準備もしなければ、

伝えたい内容を見直したり、工夫したり、

新たな気づきを得る機会を失うことになるでしょう。

 

もったいないです。

 

多少の不安はあってもいい。

全く不安がない状態を目指すより、

箱の中に入れておくのはどうでしょうか。

でてきてほしくない時は、箱の中にしまっておき、

必要な時には出してくるようにします。

 

脳は変化を嫌う、新しい事には混乱がつきもの

たとえ悪い結果であっても、予測がつくことは、

なじんだ感じでスムーズだったりします。

 

悪い環境であっても、わかっているところのほうが

いいので、留まることを選ぶ人が多い。

出た方が良いと言われても、未知の世界は怖い。

さんざん仕事の悪口を言い、辞めてやると思っても、

転職はハードルが高いのです。

 

テレビやネットで見たことや、

人と話をしていて、「なるほど!」と

思った新しい考え方や知識も、

実践しないといつのまにか、

いつものやり方になってしまいます。

 

あなたの不安はどんな感じですか?

不安の気配がしたら、すぐにスマホに手を伸ばす

お酒を飲んで不安の空気を吹っ飛ばす

カラオケを歌って嫌な雰囲気を変える

不安を感じないために、人はいろいろなことをします。

 

それほど、不安は感じたくないものなのです。

 

家を出る時に、鍵を掛けたか確認しますか?

確認しない人もいるでしょう。

1度引っ張る人、2回の人もいると思います。

 

でも、気になって何度もしてしまう。

外出途中で引き返して確認せずにはいられない。

たびたび引き返すので、遅刻するようになると、

生活に支障がでてしまいます。

 

これらは、行動に執着することで、不安を鎮めようとしているのです。

不安の対処行動として強迫行動をするのです。

 

確認行動をやめたい、意味がないと

思っても、せずにはいられなくなったりします。

不安よりも強い行動が必要になってくるわけです。

 

確実なものは何もない 不確実性を受け入れる

永遠の愛を誓うけど、愛の形は変わっていく

どんなに健康を誇った人も、いつかは亡くなります

永遠に生きている人はいない

 

それが不安にどんな関係があるの?

確実なものがあってほしい。

でも、確実じゃないから不安がでて来るのです。

 

子どもがこのまま勉強しなかったら、

どうなってしまうのだろう?

 

不安に耐えるより、「勉強しろ」と怒鳴る。

子どもはますます勉強しなくなる

などという悪循環になってしまう。

 

でも他のやり方がわからないから、

同じことを繰り返してしまう。

なんてことになったりします。

 

不安の対処 3つの方法

(1)人とのつながりが効く

その人といると安心できるとか、何かいい感じ、

居心地がいいと思える人を思い浮かべてみます。

キャラクターやドラマの人、物語の登場人物でも

大丈夫です。

 

その人を思い浮かべてみます。

その人の存在はどんな感じですか? 

どんな表情をしているでしょうか?

どんな声ですか?

あなたにどのような言葉をかけてくれそうですか?

 

それを聞いているあなたの身体の感覚はどうですか?

 

つながりを感じると、少し変わってくるかもしれません。

でも、必ず変わるというものでもありません。

何度かやっていると、変化する場合もあります。

 

(2)不安の正体を知る 向き合うことで学べることがある

『不安』の時になる感覚

この感覚になっていたら、今私は『不安』なんだと

立ち止まってみる。

不安を打ち消すために、スマホを見たり、何かを買ったり、

甘いお菓子をたくさん食べたり、むやみに外にでかけるのではなく、

ただ、不安に寄り添ってみる。

 

例えば、『不安』になると、

「今の自分ではダメだ」となって、

本を購入したり、講座に申し込む。

あるいは、転居や転職と極端なことを

しようとする、などという傾向がわかってきます。

 

わかれば、いやいや『不安』に

なってるだけだから、と思えるようになったり

今やろうとしていることは本当に必要?

と立ち止まることが出来るようになってきます。

 

しばらく寄り添っていると、

「今の自分ではダメだ」と言うパートさんに

「そうやって頑張ってきたんだよね」「でも良いところもあるよ」と

声をかけたくなるかもしれません。

 

(3)『不安』はまたすぐにでてきます

無くなるものではないし、全くないのも困りものです。

つきあっていく、ぐらいの感じがいいと思います。

 

不安はあるけど、やってみる。

とか、不安だけど、右に行ってみよう。

ダメなら引き返そう、と動いてみる。

 

その結果、自分の不安が大きくなるのか、

小さくなるのか観察してみるのはどうでしょうか。

 

 

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