家で過ごす時間が長い時,考え方のクセを見直す4つの質問
数日前から歯が痛くて治療してもらったけど、
鈍い痛みが続いている。
もしかしてヤブ医者? と思ったら、
噛みしめるクセで歯茎が弱っていたのだった
クセを見直すヒントをお伝えします。
上下の歯が接しているのは1日のうちの20分程度
ご存じでした?
24時間のうちの20分。医師によっては10分とも言います。
そんなに少ないの? とびっくりしました。
食事の時は? と思うのだけれど、
噛んでいる時も、接しっぱなしではなく、
くっついたり離れたりしていますよね。
だから、そんなものかなあと思いました。
医師によると、噛みしめが肩こりや首コリに繋がっていて、
このままだ歯茎が弱っていき歯がぐらぐらになると言います。
自分の歯は今、どんな具合?
それから、しょうっちゅう歯を確認しているのですが、
確かに、そこまでくっついてないなと思います。
私の中に、歯型の模型のイメージが根強くあって、
歯が合わさっているという思い込みがありました。
上下の歯がくっついているのがデフォルトだと思っていたのです。
観察してみると、それほど噛んではいないようです。
でも寝ている時は噛んでいるようで、起床時は、くっついてることが多い、
などがわかってきました。
噛みしめるのはどうして?
日中のイラっとしたことや悔しい思いを寝ている間に
なんとかしようとしているのかな?
そうかもしれませんが、クセということもありますよね。
身体の使い方にもクセがあると思います。
長時間歩くと、股関節が痛くなる人もいれば、ふくらはぎが痛くなる人もいる。
身体の右側と左側に差があることも多いですよね。顔も左右で違いがありますよ。
完全にシンメトリーの人ってほぼいないのではないでしょうか?
噛みしめも、頑張らないといけない場面や気を引き締めてと思った時に、
噛むというクセだったりするかもしれません。
噛みしめと頑張り屋さん
噛みしめに寄り添っていくと、「頑張らないとダメ」「頑張っていない私はダメ」
というパーツさんがいるかもしれません。
ここまで来られる中で、頑張ることによって得られたものはたくさんあると思います。
そう言われると、『自分は頑張っていない』という思いがでてくるとしたら、
頑張り屋さんが、「もっと頑張らないとダメ」と言っているのかもしれません。
頑張ってきたと思うとどんな感じがでてきますか?
どちらかというと肯定ですか? それとも否定的な感じがでてきますか?
その感じに、もう少しよりそってみるのはいかがでしょうか。
「頑張ること」に対して持っている自分の思考がでてくるかもしれません。
歯を浮かしているほうが、歯茎長持ち健康的
喰いしばって頑張るよりも、浮かした状態でいる方がよいなんて、
とっても逆説的。
COVID-19による不安に対しても、買い溜めにスーパーに行くのではなく、
少ない物で生活することを考える方が不安を少なくするかもしれません。
もっともっとの方向ではなく、自分にとっての必要十分な状態を知ること。
情報とのアクセスを厳選したり、情報の信頼度を考えたり、
誰と連絡をとりあうのかを選択する機会ともいえるかもしれません。
数日、誰とも話さなくても大丈夫だとわかると、
無理をして人に会うことってどうなんだろう? となるかもしれません。
自分に話しかけたり、ぬいぐるみや植物に話しかけることもできますね。
言うのも、答えるのも自分だったりしても、案外やっていけたりします。
そもそも、頭の中ではいろいろな考えが同時に発生していると言われています。
それらの一部を拾い上げて声に出してみる、するとそこに光があたります。
光ったところから、思考や感情の整理に繋がっていく場合もあると思います。
思考のクセに気づいて楽になるために
例えば、「頑張らないとダメ」という思考があって、いつも頑張っていて、頑張っていない人をみるとイラっとする。うまくいかないことがあっても、頑張ることで状況は変わるはずと思って突き進むというような場合、次の4つの質問を考えてみます。
- 「頑張らないとダメ」が変化することで得られるものは何ですか?
- 「頑張らないとダメ」とやっていくことで得てきたものは?
- 「頑張らないとダメ」で失ってきたものは?
- 「頑張らないとダメ」を緩めるために必要なことは?
クライアントの▽△さんの場合、次のようなことがでてきました。
- 自分の時間や、楽しむこと、スポーツや趣味を持てる。そんな暇もお金もないと思っていた。仕事ではいつも自分がやってしまうから、周りが育たない。部下や周りが育ち、仲間のようなものが得られるかもしれない。
- 仕事の成果、何度もチャレンジすることで、誠意のある人だと思ってもらえたこともあるし、頑張ってきたから今のポジションが得られた。
- 仕事優先で来たから家族と過ごす時間は後回しになってしまった。関係も希薄になってしまった。
- 充分やってきたと思えるようになること、自分ほどうまくはできないだろうという思い、人を信頼することかな?
▽△さんは、この質問で気づきを得られたようでした。
人によって思いはそれぞれですが、自分自身の思考のクセをいろいろな角度から
見てみるといいかもしれません。
いつも、こういう場面で詰まってしまうというようなことがあるなら、
自分に質問を投げかけてみるのはどうでしょうか。
「頑張る」ことが目的になってませんか
試験の前になると急にお菓子を作り始めるとか、勉強するために机に座ったら、
机の汚れが気になって掃除を始めて、部屋中を掃除してしまうなんてこと
ありませんか?
掃除で時間を使ってしまい、勉強する時間はわずかとなってしまった、
だから、成績が悪くても仕方ない、時間があったらできたのに・・
と思ったり、もっと前からすればよかったのにと自分を責めてしまいます。
元々は、試験にどう取り組むかということだったのですが、時間の使い方へと
考えることが変化しています。
同じように『頑張る』ということは、一種の逃避だったりもします。
目の前の困難なことにコミットせずに、頑張るという行為に入り込むことで
回避するという役割があったりもします。
頑張っている人すべてがそうだというわけではありませんが、
その頑張りと手に入れたいことは合致しているのか、
あるいは頑張る目的はどうなっているかをチェックしてみることも大事です。
まとめ
身体のクセと思考のクセ、どちらも理由があってあるのだけど、
ちょっと立ち止まって見直してみるのも大事。
見直すときには、4つの質問を使って多角的に考えてみる。
身体とこころは繋がっています。どちらもほぐして健やかに。