「彼が変わってくれたら・・」と思う理由と対処法
彼に合わせて頑張ってきたけど、
これ以上、無理
彼が変わってくれたら
うまくいくのに
なんて思う事、ありませんか?
そうなってしまう理由と対処法をお伝えします。
外出から帰ると、8か月の犬が・・
先日こんなことがありました。
私の家は、8か月の犬がいるのですが、
外出から帰ると、床が真っ黒になっていて、
紙が散乱しています。
「なんてことをしたの」
「あんたって、犬は!」
「どうして、お留守番がきちんとできないの?」
これ、犬のせいにしているってことですよね。
犬は、ただ、テーブルの上にあった面白そうな箱に
ピョンピョン飛びついて、うまい具合に落ちたから、
噛んだだけ。それが、たまたまプリンターのインクだったから
床が真っ黒になったということ。
犬と生活するなら、噛まれて困るものは、
見えないところにしまっておくことが必要。
または、お留守番の時はケージに入れる。
私の行動がまずかった。
状況をそのまま見て、自分の行動を考える。
なんてひどい犬を飼うことになったの?
私って不幸! こんな犬とは思わなかった・・
と嘆いていても、状況はよくならないばかりか、
自分も消耗してしまいます。
犬は変えられない。変えられるのは自分の行動だけ。
って、犬と彼とは違う!
もちろんそうです。
犬もこちらの対応を変えていけば、
生活しやすくなります。
同じようにあなたの行動が変われば、
彼の行動は変わることはあるでしょう。
でもそれは、彼が変わるというのとは違います。
彼に変わってほしいというのは、
行動を変えてもらいたいということでしょうか?
他人は変えられない。変えられるのは自分だけ、って言われても・・?
どこをどう変えたらいいの?
私ばっかり頑張らないといけないの?
と思ったりしますよね。
そうではないのです。
変えてもらいたい行動はどのようなことですか?
彼の行動が変わったら自分はどうなりそうですか?
楽になる?
安心できる?
親密になれる?
それとも・・
あなたの中に理想の彼が住んでませんか?
どうして、やってくれないのだろう?
家事を分担してくれる人だったらよかった。
スムーズに話あいのできる人だったら
私がこんな思いをしなくてもいいのに。
と思ったりしませんか?
相手がこんな人だったら、
環境が違っていたらこんな思いを
しなくていいのに、
と思うことってありますよね。
こんなに頑張っているのに
誰もわかってくれない、とか
私は正しい、間違っているのは周りの方だと
自分のことばかり見ている時になりがちです。
あるいは、あなたの中にある理想の彼像と
比較している時だったりします。
あなたの思う理想の彼は、どんな人ですか?
あなたが何も言わなくても、
辛い時にはよしよししてくれ、
嬉しい時には一緒に喜び、
退屈な時には、笑わせてくれて
困った時には窮地を救ってくれる人ですか?
それとも、家事を率先してこなし、
子育ては一緒に取り組み、収入は高く、浮気はしない人
でしょうか?
理想像って、あんがい世間や誰かの影響に
よるものだったりしませんか?
自分にとって大事なことは何でしょう?
他人軸だとうまくいかない理由とは?
理想の彼ならうまくいくとなると、
ずっと探していかなければなりません。
理想の彼からみると目の前の人はいつだって
マイナス点になってしまいます。
環境はその時代や偶然の出来事などにも
影響されます。あなたの意思でどうにかするのは
とても難しいように思います。
何かが起きた時、状況や周りの人のせいと考えると、
一時的には自分の気持ちが収まるかもしれません。
仕方なかったね、相手が悪かった、とか
あの状況じゃあね、というように。
それも必要なのですが、そればかりになると、
社会や状況が変わらないとうまくいかないことに
なってしまいます。
社会や環境、人がみたらなんていうかを
考えるのが他人軸。
その状況で自分にできることがあったか、
あるいは、しない方がいいことがあったのかを
考えるのが自分軸。
自分そのものではないというのが大事。
考え方を変えるだけではうまくいかない
自分軸の考え方にしようとしても、
いつもの自分の考え方に影響を
与えているものがあります。
元々もっている信念があると、
考え方を変えるのも難しいし、
変えても、前に進むのを押しとどめる
こともあります。
例えば、「彼と仲良くいるには、要求してはいけない」
という考えがあれば、話し合いで自分の要求を
伝えることが難しいでしょう。
彼から〇〇やろうか? と言ってくれたら
お願いしやすいけど、
自分から、「〇〇をしてもらいたい」とは言いにくい。
要求だと感じるから言いにくいのです。
その背後には、「私は価値がない」という
信念があったりします。
人に要求して応えてもらう価値がないと
思いながら言うので、応えてもらえないと
『やっぱり』と価値観が上書きされてしまいます。
応えてもらえても、「いいのかな?」 「本当に?」 と
疑ってしまったり、落ち着かないことになったりします。
考え方を変えるには、ここにアクセスすることが
大事です。
この信念は、パーツさんでもあったりしますから、
少しずつやっていくのがとっても大切です。
自分軸にする方法
これまでもたくさん考えてこられたと思いますので、
頭で考えるのは、ちょっと置いときます。
少し、身体の感覚を探ってみましょう。
グラウンディングという言葉を聞かれたことが
あるかもしれません。
いろいろなやり方があるのですが、
足の裏を床につけて、呼吸をしていきますが、
よくあるグラウンディングでは、
あまりパワフルでない場合もあります。
まず足をほぐすことが大事だったりします。
余計な力が入っているので、ストレッチや
足を動かしてみたりするとスムーズだったりします。
他の対応法としては、「価値がない自分」という
パートさんに少しずつ話を聞いていくやり方もあります。
今までしんどいことを引き受けてきたパートさんに
気づくということから始めます。
あるいは、EMDRで「価値がない自分」に繋がるトラウマを
扱っていく方法もあります。
また、親との関係が不安定、家庭の中の葛藤があり
子どもの頃に居場所がないと感じたり、
嫌な思いをしていたのなら、
自分にとっての資源となるものを探求していくことも
できます。
究極「どう生きたいか?」と考えてみる
彼に気をつかいながら、自分の不満を抑えて生活していくのか。
それとも、自分の思いを伝えながら彼と生活を協働していくのか。
「彼にこうして欲しい」は、あなたの中からでたものですか?
世間のいう、「こうだったら幸せ」から来ていることはないですか?
世間と同じであることが幸せという価値観が悪いのではないです。
ただ、世間って変わりゆくものでもあります。
その都度あわせるのはちょっと大変かもしれません。
「大事な存在の自分」なら、要求をだすことは可能
要求して、相手が従うかはわからないですが、
伝えることはできます。
私は〇〇してほしいと思うが、あなたはどうか?
と提案の形にしてみる。
断られても、できない理由を尋ねることもできますし、
新たな提案を募ることもできます。
何より、あなたが困っているということを伝えることに
なります。
相手が、モラハラやパワハラをする人の場合には、
また別の対応が必要になります。
彼との関係もアップデートが大事
最初の頃はよかったなあ、と思うことも
あるかもしれません。
人も自分も少しずつは変わっていきますし、
それにつれて人間関係も変わります。
関係もそれに合わせて変わっていく必要があります。
大きな木は変わらずそこにあると見えても、
上に伸びたり、幹が太くなったり、不要な枝が枯れて落ちたり、
鳥がやってきたりしています。
1年前と全く同じではないからこそ生きているのだと
思います。
関係も同じではないでしょうか?