親子関係やパートナーとの関係でトラウマを抱える女性のこころのケア

プロフィール

大谷 あおい

公認心理師・臨床心理士・社会福祉士

○ALLIANT国際大学CSPP臨床心理大学院修了 MA Clinical Psychology

○EMDR weekend1,2修了

○CARETMファシリテータートレーニング

○ホログラフィートーク

○PCIT認定セラピスト

○トラウマへの身体志向総合トレーニング受講(2018~ )

○デートDVファシリテーター養成講座(NPO法人レジリエンス)2012,2019修了

○デートDV防止講座や心理的支援等の講師活動やコンサルテーション

 

子ども時代に受けたトラウマの影響による生きづらさを抱えていたり、対人関係でしんどさを感じる女性を支援しています。

なんとか生き延びて来られた素晴らしい方々です。

だけど、いつもどこかにぶつかってしまう。

あるいは自分を傷つける人が周りにいる。

傷ついたとさえ感じないように抑えつけていることもしばしばあります。

 

前職(徳島県の保健福祉部門に26年在籍)では

DV被害や家族との葛藤などで苦しむ女性たちの相談や支援をしていました。

女性たちが行政の相談に繋がるまでには長い時間がかかっています。

もっと早い段階で、出会えていたら苦しむ時間が短くなったのではないかと思うことがたくさんありました。

また、行政は基本的に待ちの姿勢ですので、その後の女性たちの状況が心配でもできることがありません。

子どもとの関係はどうなっただろうと気になりながら、数年後に相談者さんや子どもさんが別の相談機関に来られている、ということもよくあることでした。

 

暴力被害の影響は長く続きます。

また、暴力の渦中にいる時よりも、離れた後に症状が現れることもよくあることなのですが、そのことが女性たちを一層困難な状況にしていることもありました。

家族からのトラウマは、大きな出来事の場合もありますが、出来事そのものはそれほど大きくなくても持続して何度も起きるため、 その影響は複雑で気づきにくいものであることも多いです。

いじめや職場のハラスメント等も、離脱することが難しい状況で繰り返し起こることであり、その被害の影響は様々なところにあると言えます。

 

傷つきに対処するためにとられている様々な方法が、その時には有効だったのですが、今の自分を苦しくさせていることもあったりします。

それらと少しずつ対話をしたり、どうしていきたいかを身体感覚や考え、イメージなどにアクセスしたり、パーツ心理学やEMDR、 ホログラフィートークなどを行いながら探求していきます。

 

また、もっと事前でのつながりやその後のかかわりを丁寧にしていけたらと考え、親子相互交流療法PCITにも取り組んでいます。

子どものしつけや接し方で悩んでいる親御さんと子どもに介入する心理療法です。

親子関係を温かくより良いものとしていくと共に、親がリーダーシップをとることにより、罰や暴力などを使わないしつけを行えるようになります。

そうすることで、親子関係で傷つきを抱える子どもが減少し、子どもに何かが起きても親がバックアップできるため問題が起きてもトラウマとなる可能性が少なくなります。

親子関係が楽しいものとなることは、親と子ども双方にとって共に過ごす時間が実り多いものとなるでしょう。

 

暴力の影響を小さくして、その方が本来持っている力を発揮して生きていってもらいたい。

これまで、トラウマのある状況を過ごすために使っていたエネルギーをご自分のために使えるようになったら、本当はこうなりたいと思っていた自分に近づくことと思います。

その道のりをご一緒させていただけたらと考えています。

 

 

 

 

 

 

 

 

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